慢性腎不全でだいぶ弱っている愛猫つぶですが、輸液・ステロイド注射・増血剤などの効果が出ているのか、ここしばらくはまぁまぁ食欲もあり、ホッと一息ついていました。(自宅での皮下輸液についての記事は こちら>> )
しかし、それも束の間・・・
4日前、私の食べていた鯵の干物を少しあげたところ、突然首を振り、口の周りを手でかくような仕草をし出しました。まぁここまでは見たことのある仕草で、また歯周病で口の中が痛いのだろうと思っていました。注射(ステロイド)の効果が切れたのかなぁ、と。しかしその後、顎を小刻みに震わせ(痙攣のような感じ)、舌を出し、よだれを垂らし、尋常ならざる雰囲気になってきました。
私は「つぶ、つぶ」と呼びかけることしかできずオロオロしていましたが、もし鯵の骨でも刺さったのならどうにかして取れないかと無理やり口を開けてみたところ、何も見つけることは出来ませんでしたがなぜか震えは収まりました。
しかしその後、何かを食べるたびに口をカクカク震わせ、舌を出すようになりました。
初めは、食べてしばらくすると収まっていたのですが、おとといの昼頃から震えが収まった後も舌が出しっぱなしになり、よだれも垂れ流しになりました。そのうち、食欲はあるもののいざ食べようとすると口が痛いようで諦めるようになり、何も食べなくなりました。
トイレ(猫砂)にそのまま寝てしまい、見た目にも弱りきっているのがわかりました。
「またステロイド注射をすれば治るのだろうか、それとも・・・」などと重い気持ちになりながら ねこ 口 カクカク などとネットで検索してみると、全く似たような症状のねこがいて、その中に『原因は歯のグラつきで、抜いてもらったら治った』というのを2件見つけました。口を開けたままなのも、歯がグラグラで噛み合わせると痛いからだと考えると合点が行きます。
わらをもすがる思いでかかりつけの動物病院に行ってその話をすると、ネットの情報などを持ってくる客に嫌な顔もせず、「そういう可能性もありますね」と、さっそく口の中を見てくれました。
「確かにグラグラしている歯が2本あります」と、あっという間に2本とも抜いてくれました。
そして・・・
処置の直後はさすがにぐったりとしていたつぶですが、2〜3時間後には、な、なんと!
カリカリを食べました!
おおおー。しかももう首を振ることも、口の周りをかくような仕草も、ましてや顎の震えもありません。食後は口を閉じていて、舌もよだれも出しません。
それから丸1日以上経ちますが、カリカリも順調に食べ、水も飲み、痛そうな素振りはありません。
よかった〜。これでまたもう少し一緒にいられます。
ねこが食事中に顎をカクカク震わせたら、それは歯が抜けかけているのかもしれません
顎をカクカク言わせ、口を開けたままのその様子はとてもショッキングで、私の心も凍りつきました。しかし、少なくてもつぶの場合は歯を抜いたら治りました。
ちなみに「ねこの抜歯って一体いくらかかるの?」と、正直とても恐れていた私ですが、つぶの通っている病院では処置料という名目で880円(!?)となっていました。
今のつぶの状態を考えると、麻酔をかける方が体に負担になる、との先生の判断で麻酔をしなかったためと思いますが、ネットで調べてみると、通常は全身麻酔になり、最低でも2万円くらいはかかるようです。
嗚呼、ねこ様の治療費もバカになりません。せめて人間は元気でいないと。