「満天の星を見る!」と、意気込んで行ってきました『万座プリンスホテル』。
美しい星空が見られる宿として有名らしく、ホテルの公式サイトでも「星の輝きに心打たれる標高1,800mの天然プラネタリウム」と謳っています。しかも露天風呂に浸かりながらそれが見られちゃう!
はずだったのですが・・・
私がはっきりと見た星は5粒くらい。(しかもチラッと)
自然相手は厳しいです。
とは言え、たとえ星は見えずとも、露天風呂が相当に良かったので記事に残しておこうと思います。
万座プリンスホテルの立地
万座温泉は上信越高原国立公園内、標高1,800mにある日本最高所の温泉です。
行きは万座ハイウェー(有料:1,070円)を使いました。山道らしく結構クネクネなので冬場や天候が悪い時には怖いかも。
帰りは草津方面へ向かう一般道を使いましたが、こちらはさらにクネクネ。
「スピードを出したら死ぬな」と思いました。でもゆっくり行けば平気です。
途中、噴火のあとなのか、ほとんど草木の生えていない荒涼とした感じだったり、あまり見たことのない景色で面白みはありました。
露天風呂
最重要ポイント! こまくさの湯(男女共用)に入るべし
女性の方も、ぜひ、こまくさの湯(男女共用)↓ に入って下さい
女性専用の露天風呂もありますが、絶対こちらにも入ってください。
ここは山の上です。山と空しかありません。
この解放感は今までに味わったことのないものでした。
女性用の露天風呂は屋根やら囲いやらがあるのが常ですが、ここは混浴なのでどーんとひらけているのです。ここに入ってしまうと「今まで入った露天風呂は単にお風呂が外にあるだけだったんだなぁ」と実感します。
混浴に入るには
タオルを巻くか、湯浴み着を着用して下さい。(男女とも)
一般的な温泉では「湯船にはタオル禁止」が普通ですが、こちらは逆。なので女性も臆せずに入れます。
「そんなもの着けてたらせっかくの温泉が台無しよ! 私はマッパがいいわ!」という意見もあるかもしれませんが、女性が快適に混浴に入るにはやはりこのシステムが妥当かと。
部屋のタオルセットの中に緑色のものがあり、それが温泉専用です。
男性・女性ともに十分隠せる大きさはあるのでそれでもいいと思います。ただ、体のラインもはっきり出るし、抵抗があるという人には「湯浴み着」というものがあります。
デザインは絵の通り。女性用は肩ひもが結べて安心です。
私は買って着用しましたが、露出度の高い洋服を着ているくらいの感覚で、まったく抵抗なく混浴に入って行けました。(そもそも人がほとんどいなかったけど)
不織布なので紙っぽいゴワゴワ感はありますが、お湯に入ってしまえば気になりません。
脱衣所には脱水機があり、水でちょっと洗って脱水すればほとんど乾いた感じになります。
使い捨てではなく、何度かは使えそうです。
その他・混み具合等
宿泊者は24時間入り放題、というのも嬉しいところ。(ただしお風呂ごとに掃除の日時が決まっているのでそこだけ注意)
難点は・・・お湯の温度が高いので、熱いお風呂が苦手な方には不向きかも。ただ標高1,800mなので顔は涼しく、私には快適でした。
私がお邪魔したのは9月中旬の平日。
まずは夜の12時頃に夫と2人で入りましたが、初めに別のご夫婦が1組いらしただけであとは2人占め状態。霧雨程度の雨が降ってきたこともあり、空いていました。
2回目は朝の9時過ぎ。朝食後チェックアウト(11時)までの時間は狙い目のようで、この時はなんと独り占め。眼前に広がる山肌から蒸気がのぼるのをぼんやりと眺めていました。
食事
何しろ山の中です。周りにあるのは他の宿泊施設だけ。事実上他の場所で食事をとるのは無理と思われ、私たちも夕・朝食つきのプランにしました。
選んだのは、和洋中の料理・デザート・ソフトドリンクが揃ったビュッフェ形式の食べ放題。
夕食90分、朝食60分の時間制です。
チェックイン時に希望時間を選ぶので、あまり遅く着くと希望の時間がとれないかもしれません。
料理はなくなってもすぐに補充されていましたし、品数も豊富で満足しました。
ビールの飲み放題が2,500円だったと思いますが、私は大ジョッキ1杯(1,250円)でやめておきました。食べ放題でお腹がいっぱいになりますからね。
コーヒーはモカソフトで有名なミカドのものだそうです。紙のカップでテイクアウト(無料)出来るので、部屋でゆっくりいただきました。
残念な点
部屋の中が暑い
外は涼しいのに部屋の中が暑かったです。(ちなみに私が泊まったのは東館)
床に置くタイプのエアコンがあり、それをつけると前面から出る風は涼しいのですが、排気の熱がどうしても部屋にこもって逆に暑いのです。しかもうるさい。
扇風機もあったので夜はそちらをつけて寝ましたが、ちょっと寝苦しかったです。
羽虫がいる
羽虫がいます。洗面台で死んでいたりします。
ロケーションを考えると仕方がないと思うので、気になる方は寒い時期に行ってみて下さい。
まとめ
ホテル自体は古く、ラグジュアリーなホテルライフ、みたいなものは味わえません。
でも、清潔ではあるし(羽虫はいるけど)、接客も親切。
なんといっても高原の爽やかさとあの露天風呂!!!
ぜひまた行きたいと思います。次は満天の星が見られますように・・・