2007年4月14日生まれ(推定)/猫/♀
つぶに関する記録です
つぶと出会ったのは春ですが、つぶと名付けたのは夏になってからでした。
それまで名前を付けなかったのは、名前を付けてしまうと特別になってしまうから。
私は実家で猫を飼っていましたが、就職で東京方面に出てきてからは、住宅事情もあり、猫を飼おうなどとは全く思っていませんでした。
ただ、猫は好きなので、たまに人懐っこいノラをかまったりはしていました。
つぶにしても、その程度の付き合い方にしようと思っていたのです。
しかし、高貴な佇まいで人を寄せ付けない母猫とは違い、つぶは日に日に私たちとの距離を縮めてきました。
玄関ドアを小さな手(前足)で叩いてドアを開けさせることを覚え、エサを食べた後もそのまま帰らず部屋に上がり込み、こっちは遠慮していたのにむこうからジャレついてくるようになりました。
そこまで来るとやはり、名前を呼びたくなります。
撫でるときには名前を呼び掛けたいし、夫婦の会話の中でも「猫が・・・」と言っていることになんだか違和感が出て来ました。もうすでにただの猫ではない特別な存在になってしまっていたのです。
それで自然に「名前をつけよう」ということになり、私が提案したのが『つぶ』でした。理由は、近くの草むらを転げ回っているせいで、いつも体に何やら草のタネのようなつぶ状のものがついていたから。
ということになっていますが、今初めて告白します。実はパクりました。
確かにつぶがつぶまみれだったのは本当です。今でもたまに付けてきます。
しかし、私はそれよりもとにかく『つぶ』という名前が付けたかったのです。
その何年か前、雑誌だったかマンガだったか、とにかく猫の名前として『つぶ』というのが使われていて、その響きに「かわいい〜💕」とクラクラしてしまったのです。
猫など飼う予定はありませんでしたからその気持ちは封印していましたが、なんと突然猫に名前をつける機会に恵まれ、しかもその名前をつけるもっともらしい理由まであるという。なんという幸運!
私は「なんか他に良いのがあればそれでもいいよ」などと余裕を見せていましたが、本心は・・・。
幸い夫も私が取ってつけた理由に賛同してくれて無事につぶがつぶになりました。