2007年4月14日生まれ(推定)/猫/♀
つぶに関する記録です

子猫たちに里親さんが見つかり、皆無事に新しいおウチにもらわれて行きました。めでたし、めでたし。


と、ばかりも言えません。

ウチではつぶが子猫を探して鳴いていました。当たり前です。
自分がちょっと目を離したすきにみんないなくなってしまったのですから。
本当は、つぶが近所に見回りに出た隙に私が連れ出したのですが。
子離れをした後ならスムーズだったのでしょうが、子猫を外に連れ出して教育しようとするのでそこまで待っていられなかったのです。
やっとおっぱい離れをし、これからいろいろ教えていこうとした矢先、突然子猫がいなくなってしまった。つぶの気持ちを考えるとかわいそうでなりません。鳴いて家中探し回るつぶを抱き上げ、一緒に探すような体をとりながら「いないねえ、いないねえ、でももっといいおウチに行ったんだよ」などと声をかける日が続きました。

そうしながら私と夫はつぶの避妊手術について考えていました。

今回の子猫たちについては、結構スムーズに里親さんが決まりました。しかし、この先また同じことが起きてまた同じことができるかと言うと、正直自信がありません。でもつぶを外に戻せばまた半年と経たず子供ができると思います。
であれば、避妊手術を受けてもらうしかないなあと、ほとんど自分達の都合で決めました。

里親探し等の相談をしていたNPO法人の附属病院で手術をしてもらいました。
3種混合ワクチンと避妊手術で1万円程度だったと記憶しています。確かに営利目的の値段ではありません。募金箱に少しだけお金を入れて帰って来ました。(少しってのが情けない)

帰り道、家までの最後の角を曲がったところで突然つぶが動き出しました。

それまでずっと「変なケース(キャリー)に入れられてどこか知らない所に連れて行かれた挙句痛いことをされ、怖さのあまり声も出せずに固まっていた」のだと思います。
それがキャリーの中からも、いつもの場所に戻ってきたことが何となくわかり、安心したのでしょう。
「帰ってきたよ、怖かったよね、ごめんね。でももう赤ちゃん産めないんだよ、ごめんね」
つぶに申し訳ない気持ちがわいてきて涙が出ました。
子猫をくわえて玄関に立っていたつぶ、おっぱいをあげていたつぶ。
お母さんとしてがんばる姿をずっと見ていただけに「ひどいことをしてしまった」という気持ちがありました。

それからのことはつぶに任せようと思っていました。

また外の暮らしに戻ってもいいし、ウチに居てくれてもいいと。

そして・・・

外の仲間とはなんとなく気持ちが合わなくなるのでしょうか?
つぶは、毎日ウチに帰って来るようになりました。

アンニュイなつぶ(猫)