9:30 ぼやーっと起床。
しまった。『よく眠れない』をなくすには毎日同じ時間に起きなきゃいけなかったんだ。
休みだからとてだらだら寝ていてはいかんのです。とはいえ、なんか、もっと寝ていたい感じ。起きて活動するのがおっくう。今日は一日寝てよかな?
などと思っていても横の人(猫)は私が目を冷ましたことを敏感に察知し、起き上がり、ゴミ箱をバリバリ引っ掻きます。えさをくれの合図。夜中にもこのバリバリで私を起こします。
「はいよ、はいよ、わかったよ」
えさ場に行って専用皿にカラカランとカリカリを入れると、チリチリンと江戸風鈴みたいな音をさせて食べ進みます。(チリチリンは食べてるカリカリが陶器の皿にあたる音)
「まだ眠いんだよ、まったくー」と言いつつも、このチリチリンがとても幸せな音に聞こえます。だって先週の今頃はこの食いしん坊なつぶさんがほとんど何も食べなかったんですから。
カリカリを食べている時のしぐさがなんか変だな、と思ったのが始まりでした。
歯ぐきの辺りに入り込んだ食べ物を取ろうとするように口をむにゃむにゃやったり、頭をふったりしていたんです。そのうちカリカリを食べると痛そうなそぶりが見えて、まずカリカリを食べなくなって、2〜3日後には缶詰も食べなくなりました。食べたい気持ちはあるのに、食べると痛いから怖くて食べられないような感じでした。
病院に連れて行くと、歯肉炎とのこと。確かに歯ぐきの一部が赤くはれているようでした。
治療法としては、①薬(抗生物質?)の投与 ②歯石除去 ③抜歯 とのこと。
まずは、薬で様子を見てみましょう、ということになりました。
その場で注射を打ち、あとは粉薬が7日分出ました。
ただ、この薬っていうのが厄介なんです。だいたい飲ませるのに一苦労するんですよね。人間と違って「これ飲めば治るから」って言っても通じませんから。
注射が効いたのか、病院に行った翌日にはおそるおそる缶詰を食べました。
そこで、ここぞとばかりに薬をふりかけたのですが、やはりまったく食べません。
私の「薬を飲んでくれ〜」という気迫が強すぎたのか、単に薬がまずいのか。
気迫はなんとか薄める努力をしますけど、多分薬のまずさがデカいんだろうな。
苦いのかな? あまりに苦かったら食べるわけないしなー。どんなもんだろ? しょーがねーな、試してみるか、と、ちょっと小指につけてなめてみました。(良い子はマネしないでね)
うーん、やっぱりちょっと苦い。でも顔をしかめるほどでもない。これなら薬が最初に舌に触れなければなんとかごまかせるのでは、と思い、 カニかまに仕込んでみました。
カニかまの真ん中に竹串で穴を開け、そこに耳かきで粉薬をすくって入れます。
カニかま1本に1回分の薬を入れました。なかなか根気のいる作業でした。大した量じゃないと思った薬も、耳かきですくってみると、もう何杯あったかわかりません。そしてそれを食べやすい大きさに切り、手のひらにのせてつぶさんの顔の前に出してみると…
ぉおおお、食べました。食べてくれました、薬1回分!
そんな大変な薬を飲ませる作業でしたが、試行錯誤を経て、今は缶詰の上に薬をかけ、その上から猫用かつお節をかけるという楽な作業に落ち着きました。
なんとかだまされて食べてくれています。
そして冒頭のようにカリカリも食べられるようになりました。
でも、今は薬で症状が抑えられているだけかもしれません。獣医さんも、治るっていうのはなかなか難しいようなことや、猫エイズの可能性も言っていたし。
まぁ先のことはわかりませんが、お互い天寿を全うしようね。天寿が何歳なのかはわからないけどね。